◆概要
2024年10月19日に「あなたの初めてのボランティア活動をサポートします！～神戸を守る森林ボランティア～」というボランティアプログラムを実施しました。学生コーディネーター「なんティア」のメンバーが甲南大生と一緒にボランティア活動に参加するもので、甲南大生が安心してボランティアに活動できるプログラムを目指しました。本年度は、六甲山の森林保全に15年間取り組んでいる「フォレスター松寿」に、全面的なご協力をいただきました。
また、昨年度の活動を踏まえて、事前になんティアメンバーがボランティア活動に参加して、活動の留意点の把握に努めました。そのうえで、ボランティア活動の意義や取り組む地域課題について参加者が理解を深められるよう意図してプログラムを設計しました。
◆オリエンテーション(2024年10月7日)
ボランティア活動に先立ち、オリエンテーションを実施しました。団体概要を解説し、当日の作業内容とスケジュールを確認しました。事前にボランティア活動に参加していたので、写真を交えて活動をイメージできるよう努めました。
［オリエンテーション］説明の様子（2024年10月7日撮影）
◆ボランティア活動当日(2024年10月19日)
当日は、朝の9時にJR甲南山手駅の改札に集合して活動場所に向かいました。魚屋道登山口でヘルメットなどの装備を身に着け、怪我防止のために準備体操をしました。鎌などの道具を持っての登山は大変でした。道中では砂防ダムについて解説し、六甲山では災害に対してどのような対策がされているかを伝えました。
活動場所では、木の枝を切る班や苗木周辺の雑草を刈る班など分担し、「なんティア」のメンバーが参加者と一緒の班になって共に活動します。斜面での作業が多く足場が不安定な時もありましたが、お互いに声を掛け合い注意深く作業しました。参加者からは、「木の枝を切るのが楽しい」という声も聞かれました。しかし、途中から雨が降り始め、受け入れ団体にてこれ以上の継続は危険と判断されたため、午後からの作業は中止しました。雨の中での下山でしたが、これまでのボランティア活動によって登山道の整備が行き届いており、怪我をすること無く安全に下山できました。
［当日］参加者が草刈りをしている様子 ［当日］協力しながら作業を実施
(2024年10月19日撮影) (2024年10月19日撮影)
◆振り返りの会(2024年10月21日)
活動終了から2日後に実施した振り返りの会では、「今までの森林との関わりの程度」と、「活動を通して感じたこと」についてグループに分かれて話し合いました。参加者からは、「普段は意識していなかった『山を整備している人』の存在を知ることができた」、「定期的にボランティア活動に取り組まれているから草が刈りやすかった」、「ボランティア参加者に若者が少ないことに危機感を覚えた」などの意見もいただきました。最後に総括として「フォレスター松寿」が解決を目指している地域課題の詳細や、ボランティアを継続することの重要性を伝えました。振り返りの会を通して、ボランティア活動の単なる体験にとどまらない、活動の社会的意義や地域課題について考えるきっかけを提供できたと考えています。
［振り返りの会］全体で意見を共有する様子 (2024年10月21日撮影)
◆今後に向けて
今回のボランティアプログラムには、甲南大生4人の参加がありました。普段の生活ではほとんど関わりのない森林にて草を刈り、木の枝を切るという活動は、参加者にとって新鮮で貴重な体験になったようです。参加者のアンケート結果（回答3名）によると、イベントの総合的な満足度は、全員が「満足」「ある程度満足」と回答し、「本企画で得た学びは？」という質問に対して、２名が「今回のボランティアが解決を目指す社会課題」を選択しており、ボランティア活動が取り組む地域課題の理解につながっていることが読み取れます。
また、私達「なんティア」においても、ボランティアプログラムの企画を通じて、森林保全のボランティアの活動の意義や課題について、多くの学びを得ることができました。今後も多くの地域団体と連携して、ボランティア活動への参加の機会を作ってまいります。
チームを代表して
地域連携センター学生コーディネーター「なんティア」
加納李稔（甲南大学 経済学部1年次生）
山野颯葵（甲南大学 文学部歴史文化学科1年次生）
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地域連携センター学生コーディネーター「なんティア」
企画チームメンバー
橋本 育明（法学部2年次生）
小林 英誠（経済学部2年次生）
山野 颯葵（文学部歴史文化学科１年次生）
中川 あかり（経済学部１年次生）
加納 李稔（経済学部１年次生）